「行き当たりばったりの旅」はしない?

【原田】友達と行く旅行と交際相手と行く旅行は違うのかな。

撮影=プレジデントオンライン編集部

【浅見】友達と行くのは夜の飲みがメインなので、比較的近場ですね。恋人とは地方に遠出して、宿と観光とご飯にお金をかけます。

【高貫】友達と行く時は過密スケジュールですが、恋人とはゆっくり楽しみたいのであまり予定を詰め込みませんね。

【原田】一方で「予定を立てない旅をしたい」若者が減っているという調査結果もあるんだけど。

【小野里】何日目にどこに行って、回るエリアはこの辺という程度は決めておきますよ。計画はゆるめに立てておいて、あとは現地の人に聞きます。

【原田】昔と違って今はスマホがあるんだから、行き当たりばったりで行っても、現地でいかようにも調べられると思うんだけど。

【佐藤】インスタ(Instagram)のストーリーズにある「質問」機能を使います。そのエリアに行った人におすすめスポットを聞き、返ってきた答えを参考に動く。

【須田】予定を立てない旅行に憧れはしますし、『水曜どうでしょう』で見ておもしろいなとは思いますけど、そんなことで悩んで時間を使いたくないんですよ。

【正田】昔の旅行って、決めの名所旧跡が1つ2つランドマークとしてあったから、そこさえ押さえておけば良かった。でも今は、SNSで評判が立つようなスポットが山ほどあるので、行かなきゃいけない場所が多いんです。

【浅見】私の場合、計画を立てるのは友達との旅行、立てないのは一人旅か恋人との旅行ですね。じゃあ計画を立てるのはどういう時かっていうと、「映(ば)えそうなスポットがある時」です。

【原田】インスタ映えね。撮らなきゃいけない写真がたくさんあるから、前もってある程度決めておかないと回りきれないわけだ。インスタ映えについては、詳しく聞きたいことがあるよ。多くの大人はこの「インスタ映え」という言葉を大いに誤解しているように思うから。(次回に続く)

原田曜平(はらだ・ようへい)
サイバーエージェント次世代生活研究所 所長
1977年生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、博報堂に入社。ストラテジックプランニング局、博報堂生活総合研究所、研究開発局を経て、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダー。2018年12月よりサイバーエージェント次世代生活研究所・所長。2003年、JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。著書に『さとり世代』『ヤンキー経済』『これからの中国の話をしよう』などがある。TBS「ひるおび」レギュラー。
(構成=稲田豊史 撮影=プレジデントオンライン編集部)
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