底値があまり変動せず、長いスパンで使用するものも、買っておいて損はないでしょう。

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こちらは、墓石や仏壇、礼装や流行り廃りのないジュエリー、ランドセルや学習机、五月人形、呉服、ガステーブル、電動アシスト自転車、塩・砂糖、非常食などが該当します。

高額であるために増税によって値上がりする価格が大きい、車やリフォーム、白物家電などの大きな買い物も購入のチャンスです。

商品の引き渡し時期に要注意!

基本的に、価格は引き渡し時の税率が適用されますが、リフォームや新築住宅は、増税の半年前にあたる19年3月31日までに工事請負契約されたものに対して経過措置が適用され、引き渡しが同年10月以降になっても現在の消費税率8%が課税されるため、増税前の契約であれば必ず3月31日までに行いましょう。

自動車は、陸運局での登録認可によるナンバープレートと車検証が交付された日の税率が適用されるため、その手続きに時間がかかることも念頭に入れておく必要があります。

自動車の場合は決算期である19年の3月が価格交渉のチャンス。販売店が18年度の売約数を伸ばしたいと考える可能性があるからです。

また、テレビやパソコンなどの最新型が注目される製品とは異なり、冷蔵庫やエアコンなどの商品は新商品が発売されたからといって大きく価格が変更されることはありません。ここ数年の状況を注視していても同等スペックの商品の底値は大きく変わっていないので、増税前が買い替えのチャンスだと言えます。

こちらも、商品引き渡し時点での税率が適用される可能性があり、増税前の駆け込み需要で取り寄せに時間がかかることを忘れずに。

冷蔵庫など通年ニーズがあるものは年末や正月のセール、エアコンは暖房需要が収まった春から初夏にかけての購入がおすすめです。

反対に、金など市場によって価値が決まるものは価格が変動してしまうため、あまりおすすめできません。