11月30日に解禁となった「秋篠宮家の会見」の中身
私は小室圭という男に腹が立ってきている。
その理由は後で触れる。
注目されていた秋篠宮さんの誕生日会見が11月30日に解禁になり、発言全文が公開された。
会見自体は22日に行われていた。例年通りではあるが、記者たちには今年は特に保秘を徹底するよう、申し渡されたそうである。一部には、眞子さんの結婚問題について、破局を明言したためではないかという憶測も流れた。
だが、会見の中の重要な発言は、朝日新聞(11月30日付)が一面で報じたように、「大嘗祭、国費支出『適当かどうか』 秋篠宮さま、皇位継承行事めぐり」であった。
秋篠宮さんは、天皇の代替わりに行う皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」に、「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」として、政府は公費を支出するべきではないという考えを示したのである。
1990年に行われた「大嘗祭」では、宮廷費約22億5000万円が使われたという。秋篠宮さんは、天皇家の私費にあたる「内廷会計」で賄うべきだ、つまり質素にやるべきだと宮内庁の山本信一郎長官らに「かなりいった」が、聞き入れてもらえなかったと話している。
「婚約はできない」に週刊誌編集部は大騒ぎした
宮内庁はまったく知らされていなかったため、大慌てのようだ。政教分離の観点からも重大発言だが、そうしたことを全く考えずに前例を踏襲して公費を支出することを決めてしまった、安倍政権への異議申し立てでもある。
案の定、各方面から批判の声も上がっている。だが、テレビや新聞の写真で見る53歳になった秋篠宮さんの表情にはすごみが出てきた。天皇皇后や皇太子がいえないことを私がいう。覚悟をした男の顔である。
週刊文春や週刊新潮は親しい宮内庁記者から会見内容を聞きだし、詳細を知っていたようだが、この問題については一行も触れていない。
関心は、秋篠宮さんが、「娘・眞子と小室圭の納采の儀(婚約)はできない」と語った一点だけだった。これを聞いた時、女性誌を含めた週刊誌編集部は鬼の首を取ったような大騒ぎをしたに違いない。
それも秋篠宮さんは、小室圭さんに関わることが週刊誌などで報道されていることは、承知していると話したのだ。「われわれ週刊誌が2人を破局に追い込んだ」。編集部にはそう勘違いした人間もいたのではないか。