――稲盛和夫氏(京セラ名誉会長)など、日本を代表する経営者から薫陶を受けてきた。

【高橋】京セラに入社したのが1984年。その年に設立された第二電電に出向した。当時の役員のプレゼンを聞いて「これならやってみたい」と思った。よく言われたのは、「競争がなければ、お客様のサービスは決してよくならない」ということ。実現のために、迷いなく歩んできた。その姿勢を教えてくれたのが稲盛氏だったと思う。

――今後の展開は。

【高橋】もともと私はエンターテインメントが好き。エンターテインメントはお客様の体験価値を表現する一番大事なものだ。これからもワクワクできる体験を提案し続けていきたい。

▼社長への質問
1 出身高校
滋賀県立膳所高等学校
2 長く在籍した部門
新規事業開発部門
3 最近読んだ本
『DIGITAL DISRUPTION』
4 座右の銘
三方よし
5 趣味
フルマラソン、登山、サイクリング
高橋 誠(たかはし・まこと)
KDDI代表取締役社長
1961年、滋賀県生まれ。84年横浜国立大学工学部金属工学科卒業。84年京セラ入社。同年第二電電入社。2003年KDDI執行役員 ソリューション事業本部コンテンツ本部長兼コンテンツ企画部長、10年代表取締役執行役員専務、16年代表取締役執行役員副社長、18年4月代表取締役社長。
(構成=國貞文隆 撮影=大槻純一)
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