検索キーワードのトップは“ご飯”から“パン”へ
最初は、パンを使った料理レシピの検索頻度が上がっているのだと思いました。しかし、検索キーワードを見ていくと、“手作りパン”“パン 簡単”“パン フライパン”などが上昇しており、明らかにパンを作るためのレシピを探していることがわかったのです。
地震発生から2日後、検索頻度が落ち着きつつあった“ご飯”に代わって、検索キーワードの上位に“パン”が登場してきました。
非常時に、なぜわざわざパンを手作りするのでしょうか。確かに物流網が寸断されている中、パンを店頭で手に入れることは難しいのかもしれません。しかし、主食としては白米があるはず。ほとんどの家庭で多少の備蓄はあるであろうと想定すると、お米が底を尽きるタイミングとしてはまだ早いようにも思います。
しかし、検索頻度の推移を見ると、8日にはご飯よりもパンが頻度高く検索されるようになっていったのです。
お米が手元にあったとしても、あえてパンが求められる背景には何があるのか。
理由をつかみきれない状態ではありつつ、それでも検索頻度が上がっているのであれば情報を必要としている方は実際にいるのだと考え、9月10日に「【非常時に】家にある材料×フライパンでできるパンの作り方」という記事を新たに公開しました。
“パン”と共に“牛乳なし”“ノンバター”というキーワードが掛け合わせて検索されていたことを踏まえ、牛乳・バター・卵などの生鮮品は手に入っていない状況を想定。小麦粉などの粉類と水で作れるパンのレシピを複数紹介したところ、この記事もやはり多くの方に読まれたのです。