特に重要なポイントはSTEP5の「10秒アクションを書く」ことです。10秒アクションとは、毎日10秒、何か「自分の望む姿に近づくためのアクションをとる」ということです。

人間の脳は変化を嫌うという性質がある半面、ちょっとずつなら変化を受け入れられるという性質もあります。10秒という小さな行動であれば変化を嫌う脳でも対応できます。例えば、企画書づくりの1行目だけ書くなどもよいでしょう。これならできると思いませんか? うまくいかなかった場合は、たった10秒ですから、すぐに別の方法を試すこともできます。重要なことは、目標に向かう小さな一歩目をつくることなのです。

先述の「ぶっとんだ目標」と10秒アクションに何の関係があるのかと思うこともあるかもしれません。しかし、10秒アクションを実行することで気分をスッキリさせることができれば、「いい状態」が「いい結果」につながっていくのです。

大平信孝(おおひら・のぶたか)
目標実現の専門家
アンカリング・イノベーション代表。独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。著書に『先延ばしは1冊のノートでなくなる』など。
 
(構成=百瀬 崇 撮影=榊 智朗)
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