孤独は深刻な日本の「国民病」である

国際機関OECD(経済協力開発機構)の調査(2005年)によれば、友人、同僚、その他コミュニティの人と「ほとんど付き合わない人」の比率は、日本は15.3%と平均(6.7%)の2倍以上、加盟国中トップ(※)だった。(図2)オランダの2.0%、アメリカの3.1%、ドイツの3.5%などに比べると差は歴然だ。

※「決して付き合わない人」を足した水準はメキシコに次いで2番目。

孤独は深刻な日本の「国民病」なのである。

岡本 純子(おかもと・じゅんこ)
コミュニケーション・ストラテジスト。早稲田大学政治経済学部卒、英ケンブリッジ大学大学院国際関係学修士、元・米マサチューセッツ工科大学比較メディア学客員研究員。大学卒業後、読売新聞経済部記者、電通パブリックリレーションコンサルタントを経て、現在、株式会社グローコム代表取締役社長(http://glocomm.co.jp/)。企業やビジネスプロフェッショナルの「コミュ力」強化を支援するスペシャリストとして、グローバルな最先端のノウハウやスキルをもとにしたリーダーシップ人材育成・研修、企業PRのコンサルティングを手がける。1000人近い社長、企業幹部のプレゼンテーション・スピーチなどのコミュニケーションコーチングを手がけ、「オジサン」観察に励む。その経験をもとに、「オジサン」の「コミュ力」改善や「孤独にならない生き方」探求をライフワークとしている。
(写真=iStock.com)
【関連記事】
どうすれば"オトナ友達"は長続きするのか
定年後の自由時間「立ち往生」しない方法
70代未亡人がツアー旅行を繰り返すワケ
一人で死ぬ人は「かわいそうな人」なのか
「全身が緑色」解剖医がみた孤独死の最期