新しい軸を持つことで、様々な出会いがあった

今、私は女性アシスタントを2人、自分で雇用しています。そのうちの1人は「高次脳機能障害」という障碍があります。以前の私であれば、障碍者を自分で雇用しようなどと思いもしなかったはずです。しかし、ある人を通じて彼女と出会ったとき、この3つの軸に当てはまることに気づきました。生保の営業として障碍者を雇用しているのを聞いたことがないから新しいし、自分がそのことをやっている姿を想像したらワクワクするし、必ず人の役に立つと思ったのです。

今、彼女は名刺のデータ入力やお礼のはがきを印刷して出すなどの仕事をしていて、本当に戦力になっています。仕事を覚えるにはとても時間がかかったし、本人ももう1人のアシスタントも苦労しました。しかし彼女がだんだんといろいろなことができるようになっていく姿を見るのは喜びでした。

あるとき彼女に「仕事どう? 楽しい?」と尋ねたら、「私、毎朝起きると、自分がシンデレラなんじゃないかと思うんです。こんな素敵なところで仕事をさせてもらえて、夢だったら醒めないでほしい」といってくれました。感動して鳥肌が立ちました。

振り返ってみると、私は彼女のおかげで、いろんな方と障碍についての話ができたり、紹介で新しいご縁ができたり、彼女から貰ったたくさんのものが私の財産になっています。この先も、彼女の活躍によって、障碍者の方や親御さんが希望を持てたり、企業の人たちが障碍者雇用をもっと積極的に考えたりという未来を想像すると、楽しくなるんです。

自分の軸は、環境の変化や自分の成長とともに変わってもいいと思います。私の場合はセミナーがきっかけでしたが、普段の仕事を離れて自分と向き合う機会を持てると、心が求めているものが変わっていることに気づきやすいかもしれませんね。

▼仕事を離れ、自分と向き合う機会を持つといい