川田さんの教え
自分を見つめ、心の変化を感じてみる

苦しい時期を乗り越え、新たな軸が生まれた

私には行動を選択する基準となる3つの軸があります。1つ目は、新しいか。2つ目は、想像してワクワクするか。3つ目は、人の役に立つか、です。実は私には非常に苦しい時期がありまして、この軸はその辛い時期を乗り越えてできたものです。

プルデンシャル生命保険エグゼクティブ・ライフプランナー 川田 修氏

私は1997年にプルデンシャル生命に入社してから、トップを目指して頑張り、5年目にトップの成績を収めることができました。その頃の私の軸は、少しでも上位になること、少しでも多く稼ぐことでした。

しかし、いざ全国約2000人の営業の中で1位になってみたら、燃え尽きたようになり、仕事への意欲を失ってしまいました。当然、翌年は順位を落としました。仕事が嫌になり、布団から出るのも辛く、アポイントのキャンセルの電話を嬉しいと感じるときもありました。

順位に縛られるのはもう、やめよう

そんな状態を克服しようと、行ったこともないセミナーに参加してみたり、無理やり運動したりもしました。

3年後、私はもう1度トップを目指して頑張りましたが、全国2位で終わりました。そのときの失意は大きく、家族にも心配をかけ、もう、順位や報酬に縛られる生き方をやめようと心に決めました。しかし、その代わりになる軸が見つからず、しばらく辛い日々が続きました。

そんな折、私はあるセミナーで講演をする機会がありました。そこで「自分は何を軸に生きていきたいのか」を真剣に考え、先ほどの3つの軸が浮かんだのです。新しいか、想像してワクワクするか、人の役に立つか。これからは自分に得はなくても、3つの軸に当てはまったら、「はい」と答えると決めました。そして、それを実践し始めたら、いろんなことが変わってきたのです。