英語が不得意なのに海外赴任が突然決まり、慌てて勉強を始めるビジネスパーソン。しかし、時間がないのはかえってチャンス。どうやって必要な英語を習得するか。永瀬社長のノウハウとは――。

「口先もごもご」よりも英米流で!

英語を含め、学習の成果はモチベーションに大きく左右されます。モチベーションを高めるのは目的と、期限や目標設定です。急に海外赴任が決まったとすると、「3カ月後にビジネス会話ができるようになっていないと、赴任先で活躍できずに昇進の道も閉ざされる」となれば、目的も期限や目標も明確です。いつ必要になるのかわからない状況でだらだら学習するより、モチベーションは極めて高くなり、上達もしやすいはずです。

ナガセ社長 永瀬昭幸氏

勉強するとき重要なのは先生選び。ひとくちに海外赴任といっても、赴任先の国や担当する仕事の内容によって、求められる英語の質は異なります。たとえば発展途上国の工場で現場のスタッフと一緒に汗をかくようなポジションで赴任するなら、ローカル色の強いブロークンな英語でもかまいません。ただ、世界中どこであれグローバル企業の幹部と商談するなら、ブロークンはまずい。