いざというとき、自分の身を守ってくれるものは何か。その筆頭は「法律」だ。「プレジデント」(2017年10月16日号)の「法律特集」では、職場に関する8つのテーマを解説した。第8回は「セクハラ最新トレンド」について――。(全8回)

ウサギとクマが「ハグ」しているスタンプはNG

手軽にコミュニケーションできることからか、SNSに端を発するセクハラ被害が増えています。なかには本人にその気がなくても「セクハラだ」と訴えられてしまうケースも少なくない。でっち上げにあわないためにも、セクハラ被害のトレンドを紹介しましょう。

写真=iStock.com/Wachiwit

最も注意したいのが、LINEのスタンプ。

たとえば同僚の女性とLINEのやりとりを交わしていて、ハートマークのついたスタンプが送られてくるとしましょう。それにどう対応するか。NGなのは、恋愛感情を少しでも匂わせるスタンプ。

LINEスタンプには、キスを求めるようなものもありますが、間違っても使ってはいけません。

LINEを登録してすぐに無料でダウンロードできる、兎のコニーと熊のブラウンがハグしているスタンプも避けたい。異性の同僚にスタンプを送る際は、男であれば男らしいものにするべきです。

そもそもセクハラかどうかの分かれ目は、相手が嫌がっているかどうか。下心はなく純粋な気持ちで接していても、女性の一方的な主張によってセクハラ認定されることもあるわけです。職場の同僚のことが本当に好きだから何度も何度もデートに誘う――。そういった傾向にある人は、セクハラだといわれてしまう危険性が高い。

FacebookやTwitterでも同様。投稿内容にSNS上でコメントする分にはまだいいですが、その内容を職場に持ち込んではならない。

では、セクハラでっち上げや誤解を避けるにはどうすればいいか。