東京であれば不人気な北側を選ぶ

まず、第1に家選びは純粋に職場からの距離、もしくは移動時間で選ぶことです。例えば東京なら、南側の代官山や白金といった地価の高いところには住まず、不人気な北側を選ぶ。成増や赤羽などは家賃も手ごろで交通の便もよくお勧めです。

もう1つは住居の面積を節約する工夫。1部屋分少なく暮らす覚悟があれば、郊外と同程度の出費で職場に近い場所に住むことは可能です。

本はすべて電子書籍と割り切れば、本棚1つ2つ分の省スペースになります。極端な例ですが、風呂は会社帰りに通っているスポーツクラブでのシャワーと割り切り、自分の家のバスルームをウォークインクローゼットがわりにしてしまう人もいるようです。

それでも「オンオフの切り替えがつかない……」などとおっしゃる方は、実はそこにお金持ちになれない原因が潜んでいることに気付いてください。稼ぐ人ほど、仕事のオンオフなど気にしません。彼らはずっと仕事のことを考え続けています。ヒルズ族はその最たる例。彼らはお金では決して買えない「時間」を職住近接で買っているのです。あなたも「ビジネスがすべてに優先する」という自分への決意表明がわりに職住近接にチャレンジしてはいかがでしょうか。

Answer:1部屋少なく暮らすシンプルライフをすれば十分可能!

平康慶浩(ひらやす・よしひろ)
人事コンサル会社・セレクションアンドバリエーション代表取締役。『マンガでわかるいまどきの「出世学」』(日本経済新聞出版社)、『逆転出世する人の意外な法則』(プレジデント社)等著書も多数。
 
(構成=宇野アキラ 撮影=永井 浩)
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