「お金持ちと結婚したい」という女性は後を絶たない。平均年収が下がり続ける現在、その志向は強まるばかりだ。しかし、全員が初めからお金持ちだったわけではない。夫を稼がせることに長けた妻たちに、その秘訣を聞いた。第1回はセレブ婚に成功しつつも、夫の会社が倒産してしまったというマダム桃美さんのケースだ――。
case1:倒産結婚妻 マダム桃美さん●仮名・30代後半
セレブ婚活の末、摑んだ男は裸一貫。
ボロ家からふたりの人生ゲームは始まった
夫 実業家●40代後半
会社員を経て、30代で起業。リーマンショックで倒産するも再起。「夫の年収は労働収入だけで4000万円ほど。その他、不動産などの権利収入があります」(桃美さん)。
会社員を経て、30代で起業。リーマンショックで倒産するも再起。「夫の年収は労働収入だけで4000万円ほど。その他、不動産などの権利収入があります」(桃美さん)。
事業家の夫を公私にわたりサポートしながら、自らも事業を行うマダム桃美氏。ブログ「億万長者と結婚した私の法則」では、幸せな結婚に向けてのアドバイスを行っているが、その極意とはどのようなものなのだろうか。
20代の頃の私は「いっぱい稼ぐ夫に養ってもらい、贅沢で安定した生活を送りたい」と本気で思っていました。専門性の高い分野の仕事を頑張っていたのですが、それでは食べていけないと感じていたためです。
理想の男性に出会うべく、あらゆる手段を駆使しました。結婚相談所は高年収の男性が集まるところを選びましたし、ネット婚活では「自分で会社を立ち上げました」というような層を狙いました。合コンもすごい回数をこなしましたね。
そうこうしているうちに、闇雲に婚活するよりも、自分がどんな男性に好かれやすいかを分析するほうが早いということに気付きました。
私の場合は、1回りくらい年上で、人生経験が豊富な人。当時はセレブ婚をしたいと思いつつ、仕事を広げたいとも考えていたので、ビジネス関連の勉強会によく参加していました。そこで知り合った事業家の男性、つまり今の夫が条件にぴったり。夫も私のことを気に入り、めでたく結婚できました。
ところが、待ち受けていたのは、思い描いていたセレブな結婚生活とは正反対。夫が大きく育てた会社が、リーマンショックで潰れてしまったのです。