安倍一強の驕りに対する、都民の嫌悪感が出た

東京都議選は「都民ファーストの会」の圧勝に終わった。もとい政治実績ゼロの「都民ファーストの会」の勝利というより、過去最低の23議席しか獲得できなかった自民党の歴史的惨敗というべきだろう。もりそば(森友学園)、かけそば(加計学園)をめぐる一連の疑惑、それに対する安倍政権の傲岸不遜な国会対応は都民にとって「喉越し」の悪いものだった。お友達閣僚や自民党議員の失言や不祥事も含めて、安倍一強の驕り、緩みに対する嫌悪感が色濃く出た都議選だったように思う。

都議選は小池都知事率いる地域政党「都民ファーストの会」が圧勝した。(AFLO=写真)

それにつけても、である。小池百合子都知事率いる「都民ファーストの会」の大勝は予想していたが、50名中49名が当選、いきなり都議会第一党とは恐れ入る。これは「共和国前進」という新党を結成して、素人同然の新人候補を大量に擁立しながらも総選挙で圧勝したフランスのマクロン現象とよく似ている。