[寿司] 鮨 青木 西麻布店

――凛とした佇まいのなか、気鋭の一貫と向き合う

銀座の名店「鮨 青木」の支店。2007年11月にオープンした。先代・青木義氏(故人)の後を継いだ二代目・青木利勝氏が、毎週日曜ツケ場に立つ。

●東京都港区西麻布3-23-7 TEL/03-5771-3344 営業時間/12:00~14:00 18:00~23:00 無休

これぞ「青木の鮨」。お任せで1万5000円から。

1.「蒸し鮑、鮹の桜煮」。
 2.「中とろ」。
 3.白身三貫。左から「真子鰈」「九州のアラ」「真子鰈の昆布締め」。
 4.「鯖」。
 5.塩辛3品。左から「鮑の肝」「雲丹」「烏賊」。

[日本料理] 橘花樓

――季節ごとの「引き算」に心躍る都心のオアシス

主人・橘内義雄氏は宮城・塩釜の老舗料亭「橘屋」の三代目として生まれた。欧州、京都などで修業を積み、日本料理の先進性を確信。「にっぽん贔屓」の主人が醸す料理の繊細さ、優しさ、温かさを存分に堪能できる。

●東京都港区麻布十番3-3-13 TEL.03-5484-6333 営業時間/12:00~14:30(13:30LO)、18:00~23:30(21:30LO) 不定休 カード可 個室(座敷・掘りコタツ式)3部屋 カウンター8席 カウンターではアラカルトも楽しめる。

1万5750円コース9品の中から4品。

1.椀盛「伊勢海老の白味噌仕立て」。
 2.煮物「白ずいきの吉野煮」。
 3.主菜「名残鱧と松茸のしゃぶしゃぶ」。
 4.食事「鯛めし」。
ほかに先付け、炊き合わせ、向附、強肴、デザート。「味を加えていく西洋料理とは違い、日本料理は“引き算”です。微妙な出汁の加減で素材の味を引き出します」(橘内さん)。その妙技をゆっくりと味わえる充実の懐石コースである。

(構成・文=須藤靖貴 撮影=奥谷 仁)