消費者には「安さ」以外の魅力が必要である

マーケティングのやり方を、ネガティブ・マーケティングとポジティブ・マーケティングとに分けることができそうだ。生活者の満足度を慎重にチェックしながら、「購入しない理由を消していく」やり方はネガティブ・マーケティング。マイナスの点を見つけ、そこを改良する。日々商品の改良が進み、競争に強い商品となっていく。日本企業が得意とするマーケティングだ。

それとは対極にあるやり方は、生活者に向けて「購入する理由を創り出す」ポジティブ・マーケティング。それは、無から有を創り出す志向をもつ。今回は、このポジティブ・マーケティングに注目して、いくつかのケースを見てみよう。

経済学者は、商品は、値段が安ければ安いほど売れると言う。だが、現実には安い商品を売るのはたやすい話ではない。