部門間の壁を取り除き、人の交流を促せ

近年、多くの職場でイノベーションにつながる業務が求められるようになっています。イノベーションの本質は「新結合」、すなわち、今まで結びついていなかったもの同士を結びつけることです。企業活動で言えば、新たな製品やサービスを開発したり、新規顧客を開拓したりすることがイノベーション業務に当たります。企業活動は、こうしたイノベーション業務と、既存顧客のメンテナンスや定型業務などのオペレーション業務に分けることができます。

従来、多くのワーカーはオペレーション業務中心で、イノベーション業務は主として研究開発部門などの限られたワーカーが担当するものでした。なぜなら、かつてのようにモノをつくれば売れた時代(需要拡大局面)は、計画的・効率的に生産することで価値を生み出してきたためです。しかし、今日のようなモノ余りの時代(需要縮小局面)には、ただ効率を追求するだけでなく、ほかにはない新しいモノを創り出す必要があります。そのため、かつてはオペレーション業務が中心だった企業も、イノベーション業務に積極的に取り組まなければならなくなってきたのです。