――痩せやすくなる眠りとは?

【小林】睡眠中に成長ホルモンを出しやすくするには、「時間医学(※)」では、起きてから11時間後に深部体温(内臓の体温)を高くするのがいいと言われています。つまり、ダイエットをするなら、朝6時に起きる場合、午後5時ごろにジョギングなどの運動をするのがおススメです。

※『時間医学』睡眠・覚醒などの体内時計と言われる「生体リズム」の研究を、医学の分野に取り入れたもの。

――朝にジョギングする人も多いですが?

【小林】朝走るのは、午前中から活発に仕事するためにはオッケーです。ただ、ダイエットを目指すなら、時間医学的には、夕方から夜にかけて走るほうがいいですね。

「睡眠負債」と「睡眠不足」

――では最近注目されている「睡眠負債」ですが、そもそも「睡眠不足」とどう違うのですか?

【小林】睡眠不足は1日単位と短期的ですが、睡眠負債は慢性的です。

【佐藤】各個人が認識できるかどうかです。睡眠不足は日中に眠くなるなどで認識できますが、睡眠負債の怖いところは、毎日1時間程度の睡眠ロスがたまっていくので、本人が気づきにくいことです。