花輪家のピンチを救ったのは、地道な節約と夫婦の絆だった!
▼固定費をカットして、月15万円の節約
無職、貯金ゼロ状態で、頼れるものは退職金と失業保険金のみの状態になった花輪家。まず実践したのは引っ越しだ。
「家賃は1カ月あたり約5万円安くなりました。このとき、『固定費』を削減する重要性を実感したんです」
固定費とは“毎月定額が出ていく費目”のこと。食費など毎月変動する費用と違い、固定費は一度見直せば効果が持続。
「『節約したければ固定費から』とよく言われますが、実体験からしてもそのとおりだと思います」と、花輪さんは話す。
なかでも高額になりやすい固定費が「住居費」「保険料」「教育費」「車費」。花輪さんはこれらを“4大固定費”と呼ぶ。
「子供はおらず、車は持っていなかったので、保険を見直しました。夫婦とも、婚約時に勧められるまま過剰に保険に加入してしまっていたので、最低限の商品にシフト。おかげで年間60万円も浮いたんです」
その他、携帯電話代やインターネット代金も定額の場合が多いので、固定費と言っていい。これらもプランを見直して、月2万円の節約に成功。
「食費など、流動的に支出額が変わる費目は、固定費見直し後に削ったのですが、最終的には以前と比べて1カ月あたり約15万円カットしました。最低限の生活費でやりくりできるようになったので、夫婦の収入の50%を貯めて、残りで生活するよう心がけていました。貯蓄が加速度的に増えたのは、そのスタイルが定着してからです」