16日読売社説の救いは、最後に続く次のくだりである。

「与党が、参院法務委員会での採決を省略し、審議経過などに関する委員長の『中間報告』で済ませたのは、乱暴な対応だった」「7月に東京都議選を控え、野党が徹底抗戦の構えを取ったため、採決時の騒動を避けようとしたというが、かえって与党の強引な国会運営が印象づけられた」「委員会できちんと結論を得たうえで本会議にかける手続きを踏むのが、本来の国会の姿だ」「18日の会期末が迫っていたが、会期を多少延長することは十分可能だったはずだ」「重要法案だからこそ、もっと丁寧に審議を尽くすことが与党には求められる」

これらの主張は納得できる。御用新聞と批判される読売新聞社の論説委員(議論して社説を書くのは論説委員の仕事)の中にも、ものごとの是非をきちんと判断できる論説委員がいるということなのだろう。

(写真=時事通信フォト)
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