では、これをベースに大中小の枠に落とし込んでみましょう。
このように文章を構成すると、抽象度が高いところから低いところへと流れていくため聞き手の頭に入りやすくなるのです。あとはシンプルに英語を入れ込んでいけば完成です。以下は実際に英文を大中小の枠に落とし込んだものになります。
This picture illustrates my room image.
(この図は、私の部屋のイメージです。)
Overall monotone color makes my room simple and cool.
(全体的に、モノトーン色が部屋をシンプルにかっこよくしてくれている)
My room has a sofa, indirect light, light and clock.
(部屋には、ソファ、間接照明、ライト、時計があります。)
「完璧な英語」という思い込みとはオサラバ
上記の例はほんの一部であり、すべてではありません。大中小の法則は形を変えていろいろなスピーチで適用することができます。つまり、大中小の法則を意識することで、聞き手にとってスピーチ内容が先読みしやすくなり、また話し手にとっても肩の力が抜けたスピーチになるのです。完璧な英語表現や難解な単語は必要ありません。発音やイントネーションが多少おかしくても、「外向きの英語」でスピーチをすることが重要です。
マサチューセッツ大学MBA講師 齋藤浩史
上智大学博士号中退、イギリスバーミンガム大学MBA。ゴールドマンサックスやその他外資・日系投資銀行で海外業務を行う。ヨーロッパ、中東、東南アジアの財務省や世界銀行との国際ビジネスに携わる。現在、マサチューセッツ大学MBA講師のほか、ビジネス英語ライティング研修、英語プレゼン研修を企業や個人に提供、同時に都内大学や資格学校のLECでミクロマクロ金融・経済学を教える。近著に『外資系金融の英語』(中央経済社)。
上智大学博士号中退、イギリスバーミンガム大学MBA。ゴールドマンサックスやその他外資・日系投資銀行で海外業務を行う。ヨーロッパ、中東、東南アジアの財務省や世界銀行との国際ビジネスに携わる。現在、マサチューセッツ大学MBA講師のほか、ビジネス英語ライティング研修、英語プレゼン研修を企業や個人に提供、同時に都内大学や資格学校のLECでミクロマクロ金融・経済学を教える。近著に『外資系金融の英語』(中央経済社)。