──スポーツとビジネスの世界のトップ対談が実現。これまで決して語られることがなかった「裏舞台での時間の使い方」を語りつくした。結果を出し続ける人の決定的な違いが見えた!
前人未到の記録へ挑み続ける「奇跡の野球選手」 イチロー×リスクを取り続ける元祖エリートビジネスマン 宮内義彦

丁寧に投げるか、テンポよく投げるか

【宮内】今日のテーマは“時間術”だそうだから、その話もしましょう。人生で一番大切なものは時間だと思っています。たとえば日本の組織はムダなことに時間を使いすぎていて、生産性が低い。野球だってそうです。見ていると、よくわからないような交代とか多いでしょう。そういうことをしているから、試合時間が長くなってお客さんに飽きられる。

【イチロー】この前久しぶりに日本シリーズを見てびっくりしました。短期決戦なのでシーズン中の試合より時間をかけるのはわかるのですが、それにしても異常な長さでした。僕は野球にかぎらず、歌舞伎などの伝統芸能の世界はわかりませんが、どんな種類のエンターテインメントも3時間が限度だと思います。好きなアーティストのライブが2時間半で終わると、もうちょっと見たいな、また来たいなという心理で帰ることができますが、3時間を超えると、おなかいっぱいになって、しばらくいいやという気持ちになってしまう。野球の場合は毎日のように試合がありますから、なおさらです。