過労死予備軍は正社員の100人に1人で、全国に38万人!
2012年の『就業構造基本調査』によると、年間200日以上の規則的就業をしている、15歳以上の正規職員数は3101万600人。このうち、「週75時間以上」と「年間300日以上」のマックスカテゴリーに該当するのは、以下のようになっています。カッコ内は、全数に対する割合です。
■週75時間以上 …… 81万5600人(2.6%)
■年間300日以上 …… 298万4500人(9.6%)
■両方に該当 …… 38万6900人(1.2%)
過労死の予備軍は、両方に該当する38万6900人ほどと見積もられます。私が住んでいる多摩市の人口の3倍近くです。正社員全体に占める割合は1.2%、およそ83人に1人なります。
このデータを面積図で表現してみましょう。
青色の「週75時間以上」と、赤色の「年間300日以上」の正方形が重なったブラックの部分が、過労死予備軍ということになります。
なお、危険なブラックの比重は、職業によってかなり違っています。激務といわれる勤務医(歯科医師、獣医師は除く)についても、同じ図を作ってみました。左側は正社員全体、右側は医師のグラフです。
「週75時間以上」&「年間300日以上」の過労死予備軍は、正規職員全体では1.2%ですが、勤務医では14.5%、7人に1人にもなっています。なるほど、巷で言われていることが可視化されていますね。