ブランドが銀座に路面店を出すのはなぜか

長期低落が続く百貨店業界。爆買い需要は一瞬の気の迷いで、ブームが1年半ほどで消え去ると、その反動で売り上げが大幅に減速、再び販売不振の泥沼に沈みかけている。

百貨店が置かれている状況は東京銀座に行くとよくわかる。有楽町駅から銀座4丁目方面に延びている晴海通り、松屋通りなどの両側には、今や高級ブランドのブティックが立ち並んでいる。銀座といえば昔は三越や松屋がある銀座通り(中央通り)がメインストリートで、歩行者天国も催されるし、ブランドのショップも集まっていた。しかし現在は有楽町駅から縦に延びる通りに高級ブランドの出店が集中して、マロニエ通りなどの不動産価格が高騰している。