▼レッスン2:優先順位は、読む→聞く→話す→書く
ものを覚えるときの作業としては、「読む」「聞く」「話す」「書く」という4つの作業がある。最も作業スピードが速いのは「読む」だが、それにくらべて「書く」の作業スピードは格段に遅い。
「ものを記憶する場合、身体の器官を多く使うほうが覚えやすいので、読む・聞く・話す・書く、の4つすべて活用するのが理想ですが、それぞれスピードが違います。ビジネスはスピードが大事ですから、目的に合わせて最速の組み合わせを選ぶ必要があります」(山口氏)。
何かを丸暗記するには、「話す」「書く」は欠かせないが、大半のビジネスシーンで丸暗記は必要ない。テキストや資料など何らかのものを参照しながら仕事を進めているはずだ。こうした記憶でよければ、勉強法は「読む」だけでほぼ大丈夫だと山口氏は言う。一つの事柄につき最低7回読むことを目標にすればいい。
ところで、最近のスピーチやプレゼンでは、原稿を見ないで説明するのが主流だ。この場合、「話す」を繰り返すことで覚えられる。「7回以上」原稿を読んだあとは、話す内容のポイントだけを箇条書きにしたメモだけ用意して本番に臨めば、大抵は失敗しない。