アジャイル、バッファ、スケールする……ビジネスシーンで跋扈しているカタカナビジネス用語。無意識に使っているあなた、相手はちゃんと言葉を理解していますか? そして、尋ねられたとき、意味を説明できますか?

カタカナ語との賢い付き合い方

コミットメント、ユーザー、エビデンス、アグリー……。ビジネスシーンに氾濫するカタカナ語。なんとなく意味のわかるものから、皆目見当のつかないものまで、さまざま。いったい、いつのまにみんなルー大柴みたいに話すようになってしまったのだろう。ついつい日本語で言えよ、という気持ちにもなる。『大人養成講座』以来、大人シリーズで長年、良識ある大人の立ち居振る舞いを考察してきたコラムニストの石原壮一郎さんに聞いてみた。

「知らなかった言葉を覚えて、ちょっと賢くなったような気がして、カタカナ語を使いたくなる気持ちはよくわかります。問題は自分が思っているほど、相手は賢いとは見てくれないということです」