1958年、高度経済成長の幕開けの年に生まれた東京タワー。巨大な形状がのびゆく時代を思わせた。時の積み重ねを経て、いま「成熟」を見せる――。
生まれて初めて東京タワーに上ったのは、小学校に上がるか上がらないかくらいのころ。当時、僕の家は大家族で、同居していたおばあちゃんと若いおじさんが僕と弟を連れ出してくれることが多かった。おそらく東京タワーに行ったときもそうだったのだと思う。
そのときの記憶に残っているのは、落語家の林家三平が司会のテレビ番組を中継していたこと。それから売店で買った焼きそばに、青のりがいっぱいかかっていておいしかったこと。この2つが一番古い東京タワーの思い出だ。後年調べてみたら、当時、確かに林家三平が司会をつとめる「タワー・プレゼント」という番組があった。2階から3階あたりにフジテレビのサテライトスタジオがあったので、そこから放送していたのだろうが、僕の記憶の中には大展望台の一画で中継していた光景が刻まれている。
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