娘を「勉強ができてモテる女子」に育てた母親の裏技
しかし、母の心配もうなずけます。
未婚率を見ると、男性は年収が高いほどその率が下がりますが、女性は逆で、年収が高いほど未婚率は上がります(参考記事 http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2945&page=1)。
東大生が就職活動をすれば、一流企業の幹部候補生として採用されるケースも高いでしょう。そこで実力を発揮できれば、昇進もしていくはずですが、それは子の幸せを望む母親からすればむしろ心配なことかもしれません。
しかし、前出の『プレジデントFamily秋号』の取材で、そんな心配を払拭する子育てを実践する理想的な母親に遭遇したのです。
ある東大女子に取材していたときのこと。母親のことを聞くと、娘に対して「勉強」と「モテ」という異なる課題を上手に両立させるアドバイスをしていて、なるほどなぁと感心したのです。これぞ、これから本格化する女性活躍の時代を生きるシアワセ女子養成法なのではないか、と膝を打ちました。
その東大女子は、明るくて素直で天真爛漫。気配りもできて、とても感じがいい子でした。外面もアイドルのようにかわいらしく、男性からもモテそうです。東大女子というと外見的には地味な印象と思いがちですが、最近は、かなり洗練されています。
その子の母親は、東大を目指してがんばる彼女にこうアドバイスしていたそうです。
「女の子は、体力面では男の子に勝てないから、コツコツまじめに勉強するしかない。髪を乾かしたり、メイクをしたりする時間があるぶん、男の子とは使える時間が違う。時間の使い方をうまくしないといけない」
時間の浪費を許さない効率性重視の姿勢が見て取れます。さすがは、東大生の母です。