インターネット+AIで、国民の細かなニーズを直接吸い上げる
――玉木さんは「インターネット陳情」を提言しています。インターネット陳情とはどういうものですか?
【玉木】まずインターネットで陳情を受け付けます。陳情内容をAIを使って分類し、各省庁に自動的に割り振れるようにします。そして、1週間以内に回答を(陳情した人に)戻します。そのやりとりをすべてオープンにしよう、というものです。
今の陳情は、政治家と顔見知りであるとか、業界団体に入って献金をしている人しか、意見が通らない仕組みです。それでは不公平ですよね。陳情の「中ヌキ」を実施することで国民の細かなニーズを直接吸い上げる仕組みを提供するのです。
――ニーズを組み上げたとしても、与党でないと事業予算を執行できないのではありませんか。
【玉木】それは間違いです。新規の事業は難しいでしょうが、すでに予算としてついている金額の範囲内のものであれば、どの党の代議士でも予算を付けることができます。実際、補正で基金として積み上がってはいるが、使われていない予算が多額にあるのです。それを発掘して有効に活用するためにも、インターネット陳情は有効な手段だと思います。
(写真=越間 有紀子)