お互いのことをどう思っている?

最後に、二人はお互いのことをどう思っているのだろうか? 7月の都知事選で、鳥越俊太郎候補の応援演説に駆けつけた蓮舫は、小池をこう批判している。

蓮舫「小池さんが最初に約束したのが、都議会冒頭解散。できるわけないじゃないですか。また(都議選をして)50億円をどぶに捨てる気ですか!?」

対する小池も、5年前、民主党政権時代に出た対談本(※1)の中で、蓮舫についてこう語っている。

小池「自民党も、蓮舫議員の『国会ファッションショー』写真が雑誌に掲載された、なんて小さい話で菅政権を突いている場合ではない。彼女の問題は『二位じゃダメなんですか』と『尖閣の領土問題』発言ですよ」

お互いの発言の甘さを指摘してはいるが、人格批判はしていない。都知事選の際は、鳥越候補が石原慎太郎の発言をなぞり小池を「厚化粧」と揶揄すると、蓮舫が「女性の化粧のことは放っておいたほうがいい」とたしなめたエピソードも。女同士で対立してみせて頭の固い男性を喜ばせるほど、彼女たちは愚かでも未熟でもないのだ。今、永田町を離れた小池は、新宿の都庁から民進党代表選をどんな思いで見ているのか。そして、蓮舫は、小池に続き、再び政策実行力のある立場に返り咲けるのか。連日、ニュースを賑わせるこの二人から、しばらく目が離せそうにない。

※1 渡部昇一「渡部昇一、『女子会』に挑む!」(2011年、WAC)

(Rodrigo Reyes Marin/アフロ=写真)
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