「なりたい自分」の基準を見極める
仕事に情熱を見出す要素のひとつは、「自分固有の強みが何か見つけること」にある。たとえば、自分が今までたくさんの時間とお金をついやしてきたものはなんだろうか。かけた時間や労力は、きっと知識や経験に大きく貢献しているはずだ。そう考えると、自ずと一番秀でている部分がわかるだろう。
次に「自分の基準はどこにあるか」だとスコットは語る。それは、自分が気に掛けるのは人間関係か、家族か、健康か、成功か……といったこと。何が一番大切なのかを考えることで、決断の基準が見えてくるだろう。こうして枠組みが決まることによって優先すべきことがわかり、時間を無駄に使わずに済むはずだ。
最後に「経験」を挙げている。自分が好きでがんばったことなど、自分の経験の中から学習し、吸収し、人生に生かしてこそ経験が役立つことになる。
「多くの人が自分にとって何が大切かを知るために、時間をかけていないのは不幸なことです。“そうすべきだ”と、みんなが言っているという理由で、自分にとっては意味のないものを求め続けています。もし一度この枠組みを確立させたなら、自分を生き生きさせるものが何かを見出せます」
先ほどあげられた3つの枠で自分を支えることで、自分にとって意味があり、求めるものが見えてくるものだ。探しているものがわかれば、きっと自分が身を置くべき場所もわかるはず。そして、なりたい自分へとたどり着くために出来る限りの近道を進むためには、こんな方法に行きつくことになる。