一流は第一歩目の「恐さ」をこう乗り越える
しかし、そうは言っても最初の一歩が出ないのが人情。。人間にとって「初動」ほど気が重たく力のいることはありません。
裏を返すと初動をコントロールできれば、圧倒的にそのあとはスイスイ進むものです。そこでやって頂きたいのが「ベビーステップで踏み出すこと」です。
先ほどの営業アポの例で言えば、毎日やれば行動ハードルは低くなるものの、最初の1件目で電話をするのは勇気が必要です。
その気持ちの重さに負けると行動はストップして、最初のじゃんけんができなくなります。
そこでベビーステップ。小さな一歩を考えることです。
私は、コーヒーを買ってきてぐいっと飲んだら、電話先リスト(エクセル)を立ち上げます。そして、その記録を見渡します。一定確率でアポが取れている経験則を噛み締めます。一瞬、弱気になる自分に「大丈夫」と言い聞かせます。
その次に、電話アポのトークメモを見ます。ここでは最も魅力的で、相手が思わず会いたくなるようなトークが書いてあります。一生懸命に磨き上げた文です。これを読むと電話で話すことが頭の中でイメージできます。そうするとエンジンがかかるので、最初の1件をスムーズにかけることができます。
ベビーステップは、電話リストとトークメモを見ること。これが全ての初動でした。
▼できること、簡単なことを最初にやる
出版の例で言えば、50社に企画書を郵送しようと考えた後、でもどうすればいいのかと途方に暮れました。
そこで、「自分が大好きな本を作っている出版社と編集者に送ればいいんだ」と喜楽に考えて、自宅本棚にある好きな本の出版社名をエクセルにタイピングするところからスタートしました。
33社リストアップできたところで、HPから住所をコピペしました。
次に郵送する封筒に宛先を書きました。送付状をつくり、企画書を入れて送る。
小さく行動ステップを分けていくと、実にシンプルなのです。ただ、このように小さく分解して初動を取ることに集中しないと、大きな作業項目をイメージしていては「初体験」を乗り切ることはできません。
別の方にも同じようにすすめました。郵送するところまで踏み切れない人には、「出版社のリストアップだけをやりましょう」とすすめます。次に、「封筒に宛先だけ全部書いてしまいましょう」と背中を押す。ここまでやれば、郵送までやらない人はほとんどいなくなります。
全てはエクセルに出版社をリストアップするという初動から始まっています。
じゃんけんの法則、初動を踏み出すためにベビーステップをお話してきました。ぜひあなたのケースに当てはめてみてください。
すべては確率論。大量行動という思考・行動習慣をお勧めします。