ラブレター、個人レッスンや遠距離の訪問……。まるで恋愛ゲームのようなことが、いま昭和世代の男性管理職に求められている。しかも相手は女性部下。女性社員にやる気を出させるミッションが、男性幹部の肩に大きくのしかかっている。

「活躍を見ているよ」部下への感謝の直筆レター

「おまえの仕事もよくなったな!」。そんな一言が男性部下には言えるのに、女性部下だと「ありがとう」で終わる。「自分の仕事が評価されているのか自信がない」というのも、女性の向上心を妨げているようだ。

住友化学では、女性管理職を対象とした「女性リーダー創生塾」を開催。その後半のセッションでは、上司からの手紙を受講者にサプライズで渡した。同社人材開発部長の平山知行氏は「手紙は日頃の仕事への感謝に加え、部下のいい点を書いてほしい、と依頼しました。手紙をもらった女性のほとんどが『自分の努力を見ていてくれた』と驚き、感激していました。上司と一緒に気づきを得て共有することが、女性には本当に大事だと思う」と指摘する。

同社の課長相当職の女性比率は3.7%。これを、20年までに少なくとも10%以上にするチャレンジングな目標を掲げる。