グズがせっかちには変われない
自分のテンポが遅め、つまりグズなのか、早めでせっかちなのか、実は調べる方法がある。
(1)椅子に座り、机の上に片手を置く。
(2)人差し指で机をコツコツコツ……と、自然な、あるいは心地いいと思えるペースで叩く(タッピング)。
(3)ペースが安定してきたら、ちょうど10回叩くのに何秒かかるかを測定する。
(4)その時間(秒数)を10で割る。
一般的に、10回のタッピングは4秒(精神テンポ0.4)から9秒(精神テンポ0.9)の間におさまるという。0.4のほうに近いか、0.9のほうに近いかで、自分の性格がグズなのかせっかちなのかわかるのだ。
「仕事もチームプレーです。もしグズなら、自分の仕事を振り返り、マイペースすぎて周囲に迷惑をかけていないか気にしたほうがいい。逆にせっかちなら自分だけでなくまわりに対しても仕事をせかしてプレッシャーをかけていないか、注意したほうがいいのでは」(一川教授)
辻教授は「性格を変えようなど考えないほうがいい」と話す。
「性格を変えることなどできません。するだけ無駄な努力で、むしろそれが新たなストレスとなってしまう。自分の性格を受け入れ、ストレスがたまる部分は休日の趣味などではけ口を見つければいい。自分の性格とうまく付き合うことが大切です」
自分のタイプを知り、受け入れて、性格に合ったタイムマネジメント、ストレスマネジメントこそが必要なことなのだ。