理想は週に3回の練習。間隔は2日以上空けないように!

走る習慣をつけるのに最も重要なのは、モチベーションの維持です。練習を始めるのと同時に、この秋に開催される10キロやハーフの大会に思い切って応募してしまいましょう。男性の場合、漠然と痩せるという目標よりも、レースという目的を持って練習したほうが続くようです。それに今はマラソンブーム。募集開始後、あっという間に定員が埋まり、応募締め切りになっています。せっかく走れるようになっても走れないという状況は避けたいですからね。

週に3度は走る機会を持ちたいのですが、働き盛りのビジネスマンにとって、これはなかなか大変。土日と平日1回、休日と平日2回といった形がベースになると思いますが、間隔は2日以上空けないようにしたいもの。仕事のスケジュールと週間天気予報を眺めながら、「今週はこの日の夜とこの日の朝に走る」と柔軟に計画を立てるほうが、曜日を決めて練習するよりも現実的です。

どこを走るかですが、近くに公園や河川敷がない場合は、交通量が少なく、路面に段差の少ない道を選びましょう。「キョリ測」などのサイトを使って自宅近くに2キロコース、5キロコースなど、オリジナルのコースをいくつか作っておくと飽きがきません。走るときは小銭、ティッシュを忘れずに。のどが渇いたときや、トイレを考えるとコース上にコンビニがあると便利です。

走る時間帯はできれば明るいうちに。理想は出勤前です。今より1時間ほど早起きすることになりますが、これからの季節、早朝走るのは気持ちのいいものです。夜、近所を走るなら、捻挫しないように街灯の明るい路面の平らな道を。クルマから目立つ、明るめの色のウエアを着ましょう。

自分が事故に遭わないことも大事ですが、人の迷惑にならない注意も必要です。夜道を帰宅途中の女性にとって、後から荒い息づかいと足音が迫ってくれば不安になるのは当然。誤解を招かないように反対側を走るなど、気配りを忘れてはいけません。

天気のよい週末は、河川敷や大きな公園など、広々とした場所を走りたいものです。離れているなら自転車で出かけていきましょう。スポーツジムのランニングマシンで走るのもお勧めです。フォームが乱れるという指摘もありますが、ビギナーにとって最も大事なのは走る習慣。雨でも夜でも快適に走れるランニングマシンは有効に使いたいところです。

ランナーはみんな、走るのが大好きというわけではありません。「明日、重要な会議があるし」「風が強いし」「五輪に出るわけでもないし」……いろんな言い訳が浮かんでは「明日走ればいいじゃないか」という悪魔の囁きと戦っているのです。

誘惑に負けないために役立つのが練習ノート。走った時間や距離。天気、気温、練習内容などを記入します。溜まった記録を読み返すとやる気が出ます。ランニングクラブに参加するのも◎。一緒に走る仲間がいると継続もしやすいもの。速い人が集まるイメージですが、大丈夫、初心者も歓迎してくれます。