【カジュアル編】20~30代、ラフな仕事着のルール
▼クールビズスタイルはどこまでカジュアルでいいのか
HIS会長 澤田秀雄
澤田さんはクールビズスタイルの代表例といえるでしょう。クレリックシャツは襟と身ごろの色が違うためカジュアルな印象になるので、ネクタイをしてもいい。ネイビーの小紋タイなどをすればフォーマルな印象になります。シャツの色の一色をネクタイに取り入れると統一感が出ます。最近は20~30代でノーネクタイの方も増えていますが、お客さまに会う場面で困らないようにネクタイは常に携帯するといいでしょう。
▼デニム生地のパンツでもスマートな印象にする方法
マネックスグループ会長 松本大
松本さんも着こなしがうまいです。ジャケットはベーシックなもので、パンツはデニム生地ですが、ネイビーのジャケットにブルー系のパンツと同系色で合わせているので落ち着いた印象になっています。ジャケットのサイズが体形に合っているので、スマートで若々しい雰囲気を演出できています。全身を定番アイテムにしてしまうと、面白さがなくなってしまうので、チーフの色で個性を出しています。チーフを選ぶ際にも色・柄などを戦略的に選ぶといいでしょう。
▼サイズ選びはジョブズに倣うな、増田に倣え
CCC社長兼CEO 増田宗昭
増田さんはさすがです。タートルネックに黒のパンツというベーシックな合わせに、黒の靴で、非常にシンプルなスタイルですが、これが決まって見えるのは、サイズ選びが非常にうまいからです。スティーブ・ジョブズも黒を好んでいましたが、サイズ選びに難がありました。20~30代の一般社員、係長クラスがマネをすれば、洗練された雰囲気になります。袖を下ろすと全身黒になってしまいますから、袖をまくっているのもうまいです。
吉田泰則(よしだ・やすのり)
伊勢丹入社後、一貫してメンズファッションに携わる。伊勢丹メンズ館立ち上げに参画し、バイヤーを務める。現在は男性ファッションコーディネートサービスのライフブランディング代表。著書に『勝負する男のロジカル着こなし術』。
伊勢丹入社後、一貫してメンズファッションに携わる。伊勢丹メンズ館立ち上げに参画し、バイヤーを務める。現在は男性ファッションコーディネートサービスのライフブランディング代表。著書に『勝負する男のロジカル着こなし術』。
(構成=國貞文隆 撮影=本野克佳、小倉和徳、鷹野 晃、宇佐美雅浩、奥谷 仁、市来朋久、永井 浩、若杉憲司、門間新弥 写真=AFLO)