2. すっきり目覚め! 脱根性論の起き技
原則:「太陽の光を浴び体温を上げて、刺激を与えること」
「朝目覚めるけれどもなかなか起きられない。ベッドから出たくない」
早起きは多くの人にとって辛いものです。睡魔との戦いは、まさに地獄。寝る前に「早起きするぞ」を決意しても、朝になると……。まるで別人になってしまい、挫折。この繰り返しです。なるべく、朝スッキリ起きるためにはどうすればいいのでしょうか?
まず、スッキリ起きるための前提条件があります。
それは、睡眠負債が溜まっていないこと。睡眠が不足していると、身体は強制的に睡眠に導こうとします。それはとても自然で正しい生理現象なのです。
この睡眠負債を無視して起きようとするのは、借金が溜まっているのにお金を借り入れて使おうとするのと同じで原理原則に反します。多くの場合、辛すぎる朝は睡眠負債が溜まりすぎていることが原因です。
この前提をクリアした上で、起きるためのコツをご紹介します。鍵となるのは、下記2点です。
・光を浴びて体温を上げること
・交感神経(緊張モード)にスイッチを入れるために緊張する儀式を持ち込むこと
【案外、人が実行していない、スッキリ起きるためのコツ6】
(1)日の光を浴びる
これが1番効果があります。カーテンを開けて日光浴をする。これにより、夜放出されていたメラトニン(睡眠ホルモン)が徐々に消失し、体内時計が「朝が来た」という信号を脳に送って交感神経が活発になり、体温が上がってきます。
ホルモン、体内時計、体温の意味で全て起きるスイッチを入れられるのは日光です。朝の光は苦手だという方も、徐々に慣れていきます。この日光を浴びる行為の重要性はご存知の方も多いかもしれませんが、それだけに軽んじている人も少なくありません。カーテンを開けるだけ。習慣にしてください。
また、「家族が寝ているから」「日当りが悪いから」という方は場所を変えて日の光を浴びるといいでしょう。私は朝起きたらすぐにベランダで日光浴をしながら、パンを食べ、新聞を読みます。光を浴びると、びっくりするほど目が覚めエネルギーが高まってくるのを感じます。
朝の日光浴、夜の夕涼みは私の欠かせない習慣になっています。
(2)低カロリーの缶コーヒー
ご存知の通り、カフェインには目覚まし効果があります。飲み過ぎは害になりますが、最近では適度なカフェイン摂取はガン予防など健康に良いとされています。
朝一番、カフェインで目を覚ますのは効果的です。缶コーヒーで低カロリーのものを1つ冷やしておき、飲むと一気に目が覚めます。