年間20万円も使う「ある費目」

1年間に自分が外食で、いったいいくら使っているか、皆さんは考えたことがありますか。男性会社員と女性会社員の月のお小遣いの平均はそれぞれ3万7642円と3万4468円だそうです(※1)。ここで単純にその平均値を約3万6000円とし、お小遣いのうちちょうど半分を外食に充てたとすると、その額は月に1万8000円となります。すると年間で、21万6000円という数字が出てきます。

別の角度から見てみましょう。国内の外食産業の市場規模は2014年で24兆3686億円です(※2)。日本の人口を1億2000万人とするならば、24兆円÷1億2000万人=1人あたり年間20万円という値がはじき出されます。小遣いから導いた額とほぼ同じなので、サラリーマンの方は、「自分はちょうど平均か」と安心したかもしれませんが、ちょっと注意が必要です。

というのも、先ほどの1億2000万人の中には、外食をまったくしない赤ちゃんもいれば、近所に飲食店がほとんどない山深い村に住む高齢者も含まれています。そんな外食市場で消費をしない人まで含めた平均値が、年間20万円なのです。人によって見方は異なるでしょうが、なかなか大きな数字だと感じませんか。仮に4人家族であれば、年間で80万円もの金額を外食に使っている計算になるわけです。