経営者300人以上を取材し、日本の社長の実像に迫る國貞文隆氏とシリーズ50万部『100円のコーラを1000円で売る方法』の著者・永井孝尚氏が語り下ろす最強のタイムマネジメント。今日からできる「賢者の知恵」が満載!
國貞さんからのアドバイス
朝に勉強会を行う社長も増えている。こうした勉強会は出席率が非常に高いのが特徴だ。夜であれば「仕事が長引いてしまって」と言うこともできるが、朝の勉強会の前に仕事をしている人はさすがにいないわけで、朝の勉強会は欠席の言い訳がきかないのである。
勉強会のテーマは、あえて中国古典をおすすめしたい。社長の勉強会であれば経営戦略を学ぶべきではないかと思う方も多いだろうが、それではまだまだ浅い。特に大企業であれば様々な人材がいる中で、それをどうやって動かせば最大の効率をあげることができるのか、ということが重要になってくる。そして中国古典は人間学の宝庫なのだ。中国古典には人間学だけでなく、帝王学も入っている。
渋澤健さんの主宰する中国古典の勉強会に経済同友会のお歴々が参加しているというのもなるほどと納得がいくことだろう。
また、朝の勉強会で社外とのつながりをつくっておくことは、社長にとって非常に重要な意味を持つ。社長と同じ目線を持つ話し相手は同じ会社の中には存在しない。例えば経営者サイドということで専務に相談したとしても、専務には専務としての立場と目線がある。つまり、他社の社長でなければ同じ立場で話すことができないのである。朝の勉強会に出席すれば、相談できる仲間が必ずいるというわけだ。