リーマン・ショック以後、延々と続いてきたギリシャの破綻騒ぎがようやくヤマ場を迎えた。債権者のドイツやEUなどがギリシャ政府に対して求めたリストラ案が、ギリシャの国民投票で拒絶されたのだ。

ドイツ・EU側としては、ギリシャ側の要望に譲歩すれば悪しき先例を生むことになる。強硬姿勢を崩すわけにいかない。

ここ数年間、アベノミクスで好調だった日本人としては、ギリシャ危機は遠い世界の、ほぼ無関係な話だと受け止めたいところだ。だが実は、日本はおろか、どの先進国にとっても、ギリシャ危機は他人事ではない。その点がぼやけてしまうのは、ギリシャ危機が2つの危機の複合体だからである。