TOEICは、公平性を保つため、採点や問題作成に関しては非公開の情報も多い。しかし試験である以上「対策」は必ず存在する。あなたが知らないTOEICの真実と裏ワザを教えよう。

TOEICは、受験者の能力が同じならいつ受けても一定の点数となるよう、標準偏差に統計処理を加えて点数としている。正答率より、他の受験生と比べてできたかどうかが重要なのだ。

では、仮に、正答率20%の人ばかり受験する中、正答率30%の人が1人だけいたら、その人は相対的にはトップだからハイスコアになるかといえば、そうではないだろう。ETS(TOEICの試験問題作成団体)は、各問題の難易度を検証したうえで出題しているはずだ。「この難易度の問題がこの割合で入っているから、何問正解したら何点になる」という絶対的な評価仮説も構築していると推測できる。

あなたが受けたTOEICが平均よりも難しくても、相対評価だから、損をするとは限らないのだ。(ヒロ前田氏談)

ヒロ前田(ひろ・まえだ)
TOEIC受験指導のプロフェッショナル。受験回数は85回以上。検証目的で受験しているため、取得スコアは15点から990点と幅広い。著書に『TOEICテスト900点。それでも英語が話せない人、話せる人』など多数。
(撮影=相澤 正)
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