その結果「これは!」という納得のできる麺が完成。そして、そんなうどんが打てる製麺機を開発、続けてラーメンやそばの製麺機も同様に開発し、どの製麺機も順調に売れていった。
美味しい麺が打てる製麺機なのだから、当社の機械を導入した店は、当然成功すると思っていた。ところが店によって業績はバラバラ。なかには閉店を余儀なくされたところもあったほどだ。商売には、味だけではない何かが必要なのだと悟った。
そこから、当社は顧客のために何ができるかを真剣に考えるようになった。経営の本質を掴もうと思い、経営学の本、ビジネス書を読み漁った。
私の場合は、1冊の本を読むのにかける時間は20%、その内容についての思考に30%、実践、つまり講義などでの活用に25%、見直しと再度の実践に25%としている。
おそらく、多くの人は読むことだけに100%のエネルギーを使ってしまうのではないだろうか。娯楽のための読書ならそれでもかまわないが、仕事として、人に伝えられるレベルにまでするには、著者が伝えたいことを、著者と同レベルで理解することが大切だ。
私は、本を読むときはいつも片手にピンクのマーカーを持つ。そして重要な部分にマーキングする。それだけでなく、いつも携帯しているノートパソコンに項目別に入力する。そうすれば必要に応じて検索し、すぐに読み返すことができる。