部下を持つ37~43歳の女性に、職場で尊敬できる人、どうしても見下してしまう人について熱く語ってもらった。彼女たちの具体的すぎる不平不満に「自分のことかな」と感じた方は、明日から要注意だ。
≪参加した人≫
・鈴木さん……大手シンクタンクで働く才女。未婚
・田中さん……中堅の老舗出版社で働く敏腕編集者。バツイチ
・佐藤さん……某有名通信会社に勤める。最近管理職になったばかり
・渡辺さん……子持ちでもバリバリ働くお母さん。大手メーカー勤務

「時短の女」は会社にとっては「お客様」である

【鈴木】これはちょっと言いにくいんですけど、時短で働く女の人にも腹が立つことがあります。全員がそうだとは言わないけど、あの人たちってどこか未婚の私たちに対して「子どもを産んでないからそんなに頑張っちゃうんだよね」と見下してるところがあるというか……。

【渡辺】誤解だよ(苦笑)。そんなことはありません。私も子どもを2人産んでるから、産休・育休期間中に迷惑かけたことはわかってます。私は比較的すぐに復帰したけど、子どもを産んだら家庭中心になって、仕事が疎かになる人もいるじゃない? そういう人に対して腹が立つのは一緒。価値観はそれぞれだけど、「子どもを産んだんだから気を使って」「まわりが協力して当然」みたいな態度をとるのはどうかと思う。

【佐藤】よかったー。子どもを産んだ人がそう言ってくれるなんて!

【鈴木】私が言うと、「結婚できない女のひがみ」みたいに言われますからね。それもまたムカつくんですよ。

【田中】時短の人たちって、自分の都合に合わさせようとするじゃないですか。この前、取引先の時短で働く女性から3時くらいに電話が来て、そこそこ時間がかかる作業を依頼されたんです。他にもやることがあって「すぐには対応できない」って答えたら、「私の勤務は5時までだから、それまでに終わらないと確認は明日になります。そうしたら、困るのは田中さんじゃないですか?」って軽く脅されて。

【鈴木】怖い! 社内でも、時短の人のために自分が残業しなきゃいけないことがあったりしますよね。そういうことがあっても「当然」って態度をとられると、「あぁ、この人たちは一緒に働く“仲間”じゃなくて、会社に来ていただいている“お客様”だな」と感じます。