2015年4月1日、アイエヌジー生命は社名を「エヌエヌ生命」に変更した。引き続き全国5000店以上の代理店を通じて中小企業とその経営者向けの保険を販売する。今後、日本市場での経営戦略について、エヌエヌ生命のサティッシュ・バパット社長に聞いた。

日本の中小企業とともに歩んでいく

――社名変更の理由は何ですか。

親会社であるオランダの金融機関INGグループの保険・資産運用部門が、昨年7月にNN(エヌエヌ)グループの名前でオランダの証券取引所「ユーロネクスト・アムステルダム」に上場したことを受けての変更です。

エヌエヌ生命社長のサティッシュ・バパット氏。

親会社のNNグループは、欧州や日本を拠点に世界18カ国で保険と資産運用事業を展開しています。オランダにルーツを持ち、170年の伝統を誇ります。そのNNの名前は、源流である「ナショナーレ・ネーデルランデン(Nationale-Nederlanden)」に由来しています。

私たちは1986年、「ナショナーレ・ネーデルランデン生命」の名で、欧州の生命保険会社として初めて日本に進出しました。以来、約30年にわたり、法人向け事業保険のエキスパートとして多くのお客さまから支持を得ています。

社名は変わりますが、私たちの姿勢は変わりません。これまでと同様に、日本の中小企業とともに歩んでいきます。

――日本の中小企業をどのようにみていますか。

日本の全企業の99%を占める中小企業は、地域経済の担い手として日本の成長を支えています。世界中から注目を集める「クールジャパン」も中小企業なくしては成り立ちません。中小企業をサポートして地域産業の振興に寄与したいと思っています。

日本の中小企業は、長期的に戦略を立て、そのゴールに向け、全社一丸に邁進する。この姿勢は素晴らしい。私たちは適切な保険商品を提供することで、中小企業が安心してそのゴールに到達できるようサポートしていきたい。優れた製品や技術、サービスを生み出す日本の中小企業経営者の皆さまと向き合い、支援できることは何よりの歓びです。