老親に遺言状を書かせる――まさに縁起でもないこのミッションには、切羽詰まった親族たちが編み出した奇想天外な“技”があるという。
「無理やり」は趣旨に合わない
人生において、「縁起でもない」という言い回しがこれほどフィットする場面もそうはあるまい。遺言書である。老親に面と向かって「書いてくれ」と切り出すことじたい勇気の要ること。拒絶されるのはほぼ目に見えているし、頑として応じない親に無理強いして関係がこじれては、さらに厄介だ。
「遺言書は書いてもらうというより、相続人が公正証書遺言と必要書類を(弁護士等に頼む形で)事実上用意しておいて、『おじいちゃん、一緒に公証役場に行こうよ』と勧めるんです。一度作った遺言書は修正できないと思っている人も多いので、『遺言書は何回でも作り直せるよ』が説得の文句として効果的でしょう」
そうアドバイスする城南中央法律事務所の野澤隆弁護士は、「会社を引き継ぐための事業承継制度なども含めて、生前贈与を積極的に行うべきです」と強調する。年間110万円まで贈与税がかからないことは、すでによく知られている。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告非表示で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント
