「ラグビーは仲間作り」
花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ。春は別れの季節でもある。大学ラグビーの名将、関東学院大学ラグビー部の春口廣・前監督が3月いっぱいで同大学を定年退職した。4月11日、その退職パーティーに出席し、一時代を築いた『春口ラグビー』のレガシーを考えた。
春口さんは65歳。ラグビー指導40年間を締めくくる“最終講義”で、「ラグビーは仲間作り」と言った。横浜市内のホテルの会場には、発起人の桜井勝則・元監督ほか、日本代表だった松田努さん(東芝)や山村亮さん(ヤマハ発動機)、有賀剛さん(サントリー)らの教え子が集まった。
支援者を含め、ざっと300人。春口さんは涙をこらえ、こう漏らした。
「きょう、たくさんの仲間が、僕のノーサイドの瞬間にここにきてくれました。絆を大切にしてくれた。すごくうれしいね。感謝、感謝の40年でした」