運動すると目が覚める。強制的に動かす手も

朝起きて、熱めの高水圧シャワーを浴びるのも効果的だという。

「目が覚めたばかりの時間は、休息の神経である副交感神経から、活動の神経である交換神経が優位になっていく時間。皮膚を刺激すると、交感神経が活発になって体が活動モードになります」

ビッグタイム/自立コム

皮膚を刺激する目覚ましもある。「ビッグタイム」は、枕の下にマウスのようなものを入れておき、時間になると振動で起こしてくれる。同室のパートナーを起こさず自分だけ起きることができると人気だが、これも皮膚に直接訴えて活性化させるものの一つだろう。

体を動かすのも有効。筋肉からの神経刺激が脳を活性化させるので、目が覚める。ベッドの上で寝ながら手や足をブラブラするだけで、頭は意外にスッキリしてくるという。

しかし、手足を動かすのすら面倒くさいという人には、強制的に動かされる時計はいかがだろうか。

やすらぎ100/新光電業

鉄道会社御用達の起床装置として有名な「やすらぎ」は、リクライニング機能付き。時間になると体の下に敷いたクッションに空気が入り、徐々に上半身が起こされる。空気が少し入ってはまたしぼみ、だんだんと大きくなって最後には顎が上がった状態にまでなる。

(右)ナンダクロッキー/アークトレーディング (左)連打目覚ましLight

アラームを止めるためには逃げ回る時計を追いかけて捕まえなくてはならない「ナンダクロッキー」、50回ボタンを連打しないとアラームが止まらないアプリ「連打目覚ましlight」も体を動かすことで脳を活性化させてくれる目覚ましだ。

話はそれるが、早起きとは関係なさそうに思えるパジャマも実は重要なアイテム。男性が着用しがちなジャージやスウェットは、立ち姿を想定してずりおちないようにデザインされているため、実は体を締めつけて安眠を妨げている。内海さんによると、「できるだけゆるいパジャマに着替えると、入眠が早くなって夜中に起きなくなることが証明されています」。朝のアクションが難しければ、まずは睡眠の質を向上させることも検討してみたい。