「どうしますか」社員を心の伴走が変える

<strong>双日社長 加瀬 豊<br></strong>1947年、千葉県生まれ。70年、東京大学経済学部卒業後、日商岩井(現双日)に入社。ニュージーランド法人社長、木材製品部長、米国ポートランド店長など歴任。双日副社長を経て、2007年4月、代表取締役社長就任。1度会って話した社員の名前は、ほぼフルネームで覚えてしまう。コツは「何かのキーワードと結びつけて覚えること」。
双日社長 加瀬 豊
1947年、千葉県生まれ。70年、東京大学経済学部卒業後、日商岩井(現双日)に入社。ニュージーランド法人社長、木材製品部長、米国ポートランド店長など歴任。双日副社長を経て、2007年4月、代表取締役社長就任。1度会って話した社員の名前は、ほぼフルネームで覚えてしまう。コツは「何かのキーワードと結びつけて覚えること」。

上司は「問いかけ」をするのが仕事。問いかけをしなければ仕事をしていないとさえいえます。実際、部下に課題やノルマを与えるとき、私はいつも「3つの問いかけ」をするよう努めています。

まず、最初の問いは「なぜ、そうなったの?」です。たとえば部下が、「トラブルが発生しました」「売り上げ減少です」「計画が進展しません」などと相談にきた場合。「どうしますか?」と尋ねる部下に対し、私は「なぜ、そうなったの?」と問い返します。