パナソニック、ソニーの「給与・昇進」制度が激変!

パナソニックやソニーが年功要素を排除した新賃金制度を導入すると報じられている。パナソニックは国内の全社員を対象に2014年10月から導入。ソニーは本体に勤める約1万4000人の全社員を対象に労組との協議を経て2015年度からの導入を目指している。

このニュースを聞いて「えっ、今さら成果主義、これまで成果主義じゃなかったの?」と思う人もいるかもしれない。とくにソニーのような先進企業であればなおさらである。

確かに1990年代後半から2000年代初頭にかけて日本企業の多くは“成果主義”の賃金制度を導入した。ソニーやパナソニックも同じ時期に導入している。

だが、一口に成果主義といっても会社によってその仕組みは大きく異なった。しかも完全な「成果給」ではなく年功的色彩が残る仕組みでもあった。

今回、両社が導入する賃金制度は一般的に「職務・役割給」と呼ばれているが、欧米企業の「職務給」に比較的近いものだ。

運用しだいでは年齢・年功色を完全になくしてしまうばかりではなく、昇格・降格が頻繁に繰り返され、部長から平社員に引きずり下ろすすさまじい破壊力を持った仕組みなのだ。