ベネッセホールディングスの情報漏えい事件に関し、同社は漏えいした顧客情報が重複を省き2260万件にのぼる(2014年7月21日現在)と発表した。なぜセキュリティが機能しなかったのか。「情報を盗もうとする悪意の者には万全のシステムでも対応できない」とよく言われるが、同社の体制が「万全」だったかどうかは疑問だ。

顧客に郵送されてきた7月10日付のおわび状では、大手情報セキュリティ会社が24時間不正アクセスを監視、システム運用を任せている(株)シンフォームは、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)とプライバシーマークを取得、さらに社員全員が教育や定期的な外部監査を受けている、と説明されている。そのうえで、情報が漏えいした原因を究明し再発防止策を講じたい、と書かれている。

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